GOTOHの510UBをギターに取り付ける際の注意点

tyuu



どうも、NEKRAM0NSEEです。

前回に引き続き、今回もGOTOHのバダスタイプブリッジ「510UB」を自作ギターボディに取り付けた時の話をしようと思います。

それは、ボディの塗装も終わり、ピックアップもマウント、ブリッジを取り付けて、弦を張ってギターの最終チェックをしようとしていた時でした。

弦を張ったギターの様子が、おかしい・・・・

ブリッジをボディにべた付けしているのに、弦高がめちゃくちゃ高いのです。

これではギターとして使い物になりません。

原因はどうやら、私がギターをフラットトップで作ったのと、ネックに角度をつけていなかったことにあるようです。バダスタイプはもともとレスポール用に開発されたものなので、510UBはレスポールのようにボディトップにアーチが入ったギターボディを想定して作られているようです。

さらに、レスポールはネックに4度の角度が入っています。つまり、ネックヒールが角度をつけるために少し持ち上がっているというわけですね。

そんなことは全く知らないまま私はボディを作ってしまったので、ここで何か対応をしないと、このギターがただのオブジェと化してしまいます。

ここでとれる選択肢は二つです。

①「ブリッジ取り付け部分をザグって、ブリッジ自体の位置を下げる」

②「ネックシムを作ってジョイント部に組み込み、ネックヒール位置をあげて角度をつける」

私が真っ先に思い付いたのは①の方法です。手っ取り早いといえば手っ取り早いです。しかし、ここまでボディを仕上げたにもかかわらずもう一度加工するのがちょっと嫌なのと、アンカーの穴は現状でのアンカー深さを計測して開けているので、ザグリ加工をした後は、アンカー穴の深さを変えるためにもう一度ボール盤で穴を開ける必要があります。

大して②は、ネックシムさえ作ってしまえばボディを加工する必要がないという利点があります。ただ、ネックシムは厚みや角度を正確に測る必要があるので、作るのが大変です。

まぁ、何事も勉強ということで、今回は②の方法で、ネックシムを作ってみることにしました。ギター改造が得意な他の友人にも協力してもらいネックシムの厚さを考えたところ、5㎜厚の板を斜めに半分にすれば、ネックにレスポールと同じ4度の角度がつくのではないかという結論に達しました。やってみましょう。

まずはギターをばらします。このままオクターブチューニングして、弾けると思ってたのに、悲しいかなぁ。

とりあえず、ホームセンターで発泡プラ板5㎜を買って来ました。発泡とは書いてありますが普通に木と同じくらいの硬さはあります。木と言っても杉の木くらいでしょうけども。

ネックジョイント部の形を簡単に書いて、これを切り取っていきます。

家にある糸鋸盤を使って切りました。手作業よりも断然速くて正確です。

まぁ、あまり使い慣れていないので、正確に切るのが大変なのですが。

ここで一度ネックジョイント部にはめて、裏からビスを軽く締めました。これでビス穴の位置を示す印をつけたということですね。

先ほどの印をもとにボール盤で穴を開けたら、ベルトサンダーで削っていきます。

ただ、今回素手で板を直接もって作業をしていますが、これは危険なのでやらないほうがいいです。実際ちょっと指を削りながら作業する羽目になりました。怪我の元です。

もしこういった作業をやるなら、木の板なんかにプラ板をくっつけて、それを手にもって絵図った方がよさそうですね。

まぁ、でもなんだかんだでネックシム自体はできました。正確さには疑問符が付きますが、とりあえずネックジョイント部にこれを入れて見ましょう。

うん、良い感じです、ネックをジョイントします。

お、ネックヒールが持ち上がって、ネックに角度がついていますね!

ブリッジの高さも確認してみましょう。

こんな感じです。ブリッジの位置とネックヒールの位置が大体同じくらいになりましたね。これでこのギターも弦高調整が可能になりました。写真ではすでに行っていますが、ピックアップの高さも変えてあります。

この後弦を張り、オクターブチューニングをしてみましたが、何の問題もなく動作しました!やったぜ!

510UBを使うときは弦高に注意して、ボディの加工をした方がよさそうですね。今回は気づくのが遅かったので、対処が作業終盤に回ってしまい、結構大変でした。

今回私が行った対処方はほんの一例にすぎません。他にも様々な方法、スマートな方法があるかと思いますので、この記事を読んでくださっている方は自分なりの方法をお試しください。

510UB自体はとてもいいブリッジです。弦交換も簡単ですしね。なので、取り付け作業をするときの参考までに、私の体験をお使いいただければ幸いです。

この記事の内容は私がニコニコ動画に投稿した動画の中でもまとめられています。よろしければご覧になってください。

では、サヨナラッ!

「杉の板からギターボディを作るRTA 約60年と10か月Part2(完)」

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