TLキットに柿渋塗装してみた。

tyuu



どうも、NEKRAM0NSEEです。前回加工の終わったボディとネックに、塗装をしていきましょう。

この記事は
激安テレキャス自作キットを買ってみた!その1
激安テレキャス自作キットを買ってみた!その2
TLキットのボディへこみを直してみた。
TLキットにネックジョイント穴をあけてみた。
TLキットにセンターライン引き、ネックジョイント穴をあけてみた。
TLキットのボディとネックを加工してみた。
の続きです。

私が購入したキット

塗装

前回加工が終わったボディを、400番までやすり掛けをして、砥の粉で導管を埋めました。全体的に白みがかっていますね、触ると少し手に砥の粉がつきますが、こんなもんでしょう。

後ろはこんな感じです。

塗装しやすいようにその辺につるします。本当は木の棒かなんかにビス留めしたほうがいいみたいなのですが、それに気づいたのは塗装が終わってからでした。ちなみにこのやり方だとボディのビス穴がちょっと広がって、見た目がちょっと悪くなります。

指板にはしっかりマスキングします。あんまり塗料がつくとよくないですからね。

ちなみに今回使う塗料はコチラ、「無臭柿渋」です。
特にこだわりがあるわけではないですが、結構頻繁にギターに柿渋ぬってる気がします。自然塗料なので、シンナーを溶剤にするタイプの塗料よりも塗装時のストレスは少ないかと思います。私はシンナーのにおいが結構苦手なので助かります。
今までは柿渋独特の匂いがあるタイプを使っていましたが、無臭タイプもあるということで使ってみることにしました。普通のホビー刷毛で塗っていきます。

一回塗りしたものがコチラ。うっすら柿渋の色がついていますね。

ネックのほうもうっすら色がついています。ここから半日ほど乾燥させて、二回目を塗ります。

二回目がコチラ。はっきりと柿渋の色がついていますが、まだ艶などは出ていません。

ネックは二回塗りでも少し光沢が出てきていますね。やはりメイプルは目の詰まり方が違うみたいですね。あまり柿渋がしみ込んでいく感じもありません。
この塗装作業を一週間ほど続けました。

一週間後

かなりあめ色になりました。渋い色ですね~
柿渋を塗り重ねただけですが、光沢も出てきました。

ネックの色味もかっこいい!では、水研ぎしてみましょう。

磨きクロスの極細目に水をつけて磨いていきます。

ん・・・なんかすごい勢いで色が落ちていくような・・・

柿渋が水で溶けてました

どうやら柿渋でできた塗膜に耐水性は無いようです。布で拭いたらボロボロになりました。木に染み込んだ分の柿渋しか、定着はしないみたいですね。

わかりづらいですが、よく見るとボロボロになった柿渋がダマになっています。この写真だけなぜかセピア調の色味になっているのは、私の絶望がスマホに伝わったからでしょう。

当初の予定では柿渋でそのまま仕上げる予定でしたが、これは作戦を変更せざるをえませんね。

さて、嘆いていてもしかたありません。次の手を打ちましょう。
とりあえず柿渋がはがれすぎたところを中心に、もう一度柿渋を塗ります。
エルボーカット部分がレリック加工みたいになっていたので、「こういう加工です」と言っても割と信じてもらえそうな感じになったのは不幸中の幸いですね。

しっかり乾かします。「室内で乾かしてたから柿渋がしっかり乾いていなかったのではないか」という仮説を立てて、屋外で乾燥させることにしました。結果として特に意味はなかったですけどね。

裏を水研ぎする前に気づいてよかったですね。裏側の塗装はうまくいっているので。

さてさて、柿渋での塗装を終えたネックとボディを「空研ぎ」しましょう。しかも優しく。

そしてウレタン塗料でコーティングします!これが私の奥の手です!
ちなみに使ったのは「工芸うるし」、使うのは初めてですが、ウレタン系のトップコートならたぶん大丈夫でしょう。何が大丈夫なのか全然わかりませんが。

塗ってみました。かなり強い塗膜が出来ました。もちろん水もはじきます。
ただ、粘度が高く、刷毛目がめちゃくちゃつきました。ちょっと素人臭い見た目ですね。まぁ、こういうもんだと思うようにしましょう。

ネックは割とうまく塗装できました。ここから磨いていけばかっこいい感じになりそうです。
塗装工程では時間も精神力も消耗したので、これくらいにしておきたいと思います。詰めようと思えば色々できるのかもしれませんが、この辺で妥協するのが私にとってもこのギターにとっても最善でしょう。

これを今度こそ水研ぎして、コンパウンド掛けをして仕上げていきましょう。お楽しみに!

それでは今回はこの辺で、サヨナラッ!

この塗装の様子が収められている製作動画はコチラ

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