ギターを作りたい!オリジナルギターが欲しい!
でも日本で買えるギターキットはイマイチ選択肢が狭くて、自分好みのキットが無いんだよなぁ・・・
海外通販がありますよ、お兄さん。
というわけで、前回の記事で紹介したギターキットよりも豊富な品揃えが魅力の海外通販サイトをまとめてみました。
Guitar Kit World
豊富なボディシェイプや材質を選んでカスタムギターキットの注文ができます。よりオリジナリティを出したい方向けですね。個人的にはB.C RichのBeastシェイプがあるというのが嬉しいです。
送料は無料で、カスタムギターキットの場合は、注文後に生産され、中国の工場から直接届くようです。クレジットカード支払いに対応しています。
受注生産という都合上、注文してから届くまでには結構時間がかかるみたいですね。手元に届くまで、1か月程度は見ておいた方がいいでしょう。
また、ストックしてあるギターキットであれば比較的早く発送できるようです。ストックリストに自分の希望に合うものがあれば、そちらを購入するのもありですね。
値段は200~300USドルほど(オプションによってはこれ以上になる場合もあります)
Pit Bull Guitars
安価なギターキットを数多くそろえています。カスタムオーダーも受け付けています。ボディシェイプの中にはLTDのAXモデルもありますね。また7弦ギター用のモデルもあります。
オーストラリアのブランドのようで、オーストラリア国内なら送料無料、それ以外の国からだと送料がかかるようです。サイトにはでっかく「FREE SHIPPING」と書いてあったりするので、勘違いしない様にしましょう。
ネック、ボディ、ピックアップなど、単体でのパーツ販売も豊富なので、「既にボディは持ってるから、新品のネックが欲しいなぁ」なんていうときに便利ですね。
値段は90~250USドルほど(オプションによってはそれ以上になる場合もあります)
BYO Guitar
安価なギターキットに加えて、自社生産のカスタムショップモデルのギターキットも販売しているブランドです。支払いにはクレジットカードの他に、PayPalも使えます。
ギターキットのほとんどは中国の下請け工場で生産されているので、結構粗が目立ちますが、カスタムショップ製のキットは加工に信頼感がありますね。その分少し値段は上がりますが、十分その価値はあると思います。
さらに、ストラト、テレキャスターモデルにはFender Licensedモデルがあります。キット自体のクオリティがFenderのお墨付き、もしくはFender公認のパーツを使用しているということでしょうか。
BYOのもう一つの特徴は、ラインナップの中にFlaxwoodのギターキットがあることです。これは破砕した木を接着剤と一緒に圧縮してボディを作っているという、革新的なモデルですね。10年以上前に北欧のブランドから発表されましたが、私は長いこと市場では見ていませんでしたね。まさかキット化されているとは・・・・ただ、こちらのモデルに関してはボディとネックがセット、ハードウェアは別売りのようです。
うちのギターキットは、その辺の安くて雑なやつは一味違うぜ!という気概を感じますね。おもしろいです。
値段はスタンダードモデルで250ドル、Fender licensedが300ドル、Custom Shopモデルは350ドル、Flex Woodモデルは400ドル程度です。どのモデルも豊富なオプションがあります、それらを含めると値段はかなり上がりそうですね。
Stewmac
ギター自作派の間では定番と言われている工具やギターパーツブランドです。支払いはクレジットカードとPayPalに対応しています。
主にギター製作用の工具などを販売しているのですが、ギターキットもいくつか取り扱っています。現在はストラト、テレキャス、レスポールの三種類のみ。ただ、どれもボディ材がマホガニーです。バスウッドのボディは嫌だ!という方向けでしょうか。
ギター製作に関するノウハウをたくさん持っているブランドなので、キットのクオリティにも期待が持てますね。ギター製作用の工具と一緒に購入してみるのもいいかもしれません。
値段は260から340USドルほど。
Crimson Guitars(2019年11月追加)
イングランドのギターブランドです。支払いはPayPalとクレジットカードに対応しています。
独創的なギターを作り、その製作工程をYouTubeで配信しているところですね。私も動画は結構参考にしてます。
最近ではYouTubeで有名になったからなのか事業を拡大しているようで、キットの販売も始めたようです。
ギター製作者向けの講座などもやっている所なだけあって、キットの品質は高そうです。使っている木材はアッシュやメイプル、サペリ(マホガニーの代替材で使われてる木材らしい)です。
ストラトとテレキャスタイプには、ネックザグり用のテンプレートがついてくるのも親切ですね。
ストラトとPRSキットでは、トレモロキャビティの有無を決められます。「ハードテイルブリッジを載せたいけど、トレモロ部分がザグってある・・・」ということが結構あるので、コレは親切ですね。
値段は500USドルほどと結構高いです。
しかし、中国産のキットと比べてかなり質のいいギターが作れることは間違いないので、「自分で作ったギターを、しっかりとメインで使っていきたい!」という方はこのキットで作ってみるといいと思います。
SOLO Guitars(2019年11月追加)
カナダのDIY向けギターブランドです。ギターパーツからアンプのパーツまで、色々なものが売っています。カナダ版のStewmacって感じですかね。
支払いはクレジットカードに対応しています。
キットの種類がかなり豊富で、フルアコ使用のものやレフトハンド仕様のものなど、ありそうだけどあんまりなかったものが売っています。
ボディ材も、バスウッドのものやアッシュ、マホガニーなどがあり、スタンダードな材は網羅しているみたいですね。トップ材にスポルテッドメイプルが貼ってあるものなんかは高級感があります。

画像クリックでキットのページに飛びます。
私が面白いと思ったのは、ParkerのFLYモデルのキットがあったことですね。最近このギター全然見ないけど、使ってる人いるのかなぁ・・・
このほかにも、ボディに傷や不良のあるキットを「B-Stock」として割引価格で売っていたりするので、物によってはお得に買える場合もあるかもしれません。
キット自体は中国製に見えます。Aliexpressなんかで見たことある種類のものが多いので、中国から入荷した商品を検品して出荷しているみたいですね。
価格は120~300USドル程度、種類によって値段はまちまちです。
The FretWire(2019年11月追加)
アメリカのDIYギターキットブランドです。
支払いはPayPalとクレジットカードに対応しています。
ボディ形状が豊富で、なんとダブルネック仕様のギターもラインナップされています。買う人いるんでしょうね・・・きっと・・・
ピックアップやペグを、キット付属のものからDuncanやGroverのものに変えることができるようです。キット付属のパーツをゴミ箱にシュートする手間を省いてくれる、便利なサービスですね。DimarzioとGotohユーザーはカバーしてくれないようですが・・・
特筆すべきは、このブランドでしか売っていないギターキット「The Slab」です。
「とりあえず体裁は整えてやったから、シェイプとかそういうのは自分でやれ!」という、まさに「こういうので良いんだよ」的なキットですね!
アメリカンな男気溢れるギターキットです。
キットの説明にも「パーツはとりあえず適当に付けとくから、好きなの使ってくれ」的なことが書いてあって好感が持てます。素晴らしい。
値段は140ドルから200USドル程度、中国産のキットなんだと思いますが、それでも妙に安いです。ちょっと買ってみたくなりますね。
Aliexpress
中国の卸売り業者と直接取引ができるサイト。クレジットカード支払いに対応しています。
そもそもネット上で買えるギターキットの殆どは中国生産なんだし、ここから直接買えば安く済むんじゃね!?という考えをお持ちの方向けです。
探せば本当に何でもあります。根気よく目当てのキットを色々探してみましょう。
ただ、目当てのものを見つけても、個人相手だと相手の業者も対応が遅いことが多いです。そこは色々な業者に当たってみるか、大人しく上記のブランドでキットを購入するかした方がいいと思います。
Aliexpressでの買い物は安い分トラブルも多いようです、そこは自己責任でお願いします。でも、いろんな業者のギターキット見てるだけでも結構楽しいですよ。
値段は業者によります
最後に
さて、いかがでしたでしょうか、前回の記事と合わせて、自分の欲しいギターキットは見つかりましたか?
案外ギターキットの選択肢は多いですよね、海外通販のギターキットはカスタムも受け付けている場合が多いので、自分のプレイスタイルや欲しいギター像を明確にして注文すると良いでしょう。
また、海外通販は日本の通販とは違って、「3日ほどで自宅に届く」なんて言うことはあり得ません。最低でも2週間は待つつもりでいましょう。長いときは1か月以上経ってから家に届きます。その間にギター製作熱が冷めてしまう、なんてことの無いようにしましょうね。
では、サヨナラッ!