以前杉の木からギターボディを作ったのをきっかけに、「次はギターネックも作ってみようかな・・・」なんて考えています。どうも、NEKRAM0NSEEです。
今回はネックの自作に必要な指板材の購入先をリストアップしてみました。
珍しい木材を取り扱っているサイトの他にも、ギター自作派のレベルに合わせて、フレットの溝切済みのものを扱っていたり、材の厚みを調整してくれたり、それぞれのサイトに特徴があります。
ぜひ指板材購入の参考にしてください。
では、早速サイトの紹介に行ってみましょう。
ギターワークス
ギター自作用工具や、ネック、ボディ材など、ギター自作に必要なものすべてを揃えているといっても過言ではないサイトです。色々なサイトから別々に材料を購入する必要がないのは、初心者にとってありがたいですよね。
さらに、ギター自作に関するヒントなども公開しているので、是非一読してみてください。
指板材は主にローズウッド、メイプル、エボニーの三種類を取り扱っています。
特筆すべきは、ギターワークスには、スケールに合わせた溝切済みの指板材が売っているということです。
フレットの溝切は正確さが求められる作業なので、個人でやろうとすると非常に手間がかかります。専用の工具などもそろえなければいけないのでちょっと面倒くさいですね。
しかもミスをするとフレットの位置がずれて、ピッチの合わないギターが出来上がってしまいます。もう一度最初からやり直すしかありません。
その点溝切済みの指板であれば、フレットの正確な位置がすでに決まっているので、そこにフレットを打ち込むだけです。
「ネックの自作はしたいけど、フレットの溝切には自信がない・・・」という方や、「試しに一本だけギターを作ってみたい」という方にはフレット溝切済みの指板材がおすすめです。
ただ、その分指板の値段は高めなので、すでにフレットの溝切を経験したことがある方や、溝切設備を持っている方、これから何本もギターを作る方は、溝切無しの通常の指板材の購入をお勧めします。
アイモク
ギター用材を安価に購入したいならココ!ギター自作派の間では定番のサイト、アイモクですね。ギターのボディ材やネック材、指板材など、木材の購入専門のサイトです。
指板材は主にローズウッド、メイプル、エボニー、ウェンジを取り扱っています。
特筆すべきは、アイモクでは木材の厚み調整を無料で行っているという点ですね。
一般的にギターの指板は5㎜程度の厚さが求められるのですが、指板材は非常に硬い木材を使用するため、個人での加工は非常に困難です。自動カンナなどの設備を持っていれば個人でも簡単にできますが、自動カンナを持っている方はそう多くないと思います。
アイモクでは木材の購入時に厚みの調整を㎜単位で受け付けているので、希望の厚さを伝えればその厚さに加工してから送ってくれます。
板の厚みを均一にそろえて、なおかつ希望の厚さにするというのは専用設備がないとなかなかできることではないので、こういったサービスが無料なのは非常にうれしいですね。
指板材が届いてからはフレットの溝切、R付けなどの作業にすぐに取り掛かることができます。
ギター自作に興味があって工具や知識はある程度そろってはいるけど、自動カンナなどの大型機械まではもってない、そんな方にお勧めです。
唐木・素材ドットコム
様々な用途に使用する木材を取り扱っているサイトです。その一部でギターの指板材も取り扱っています。
特筆すべきは取り扱っている指板材の多さ!ローズウッド、メイプル、エボニーの他にもパープルハートやピンクアイボリー、ブラック&ホワイトエボニー等、変わり種な指板材も多く取り扱っています。
ただ、在庫に関してはそこまで多く無いようなのと、厚みや反りの調整などは自分でする必要があるようです。
指板の厚み調整は自分でもできるし、特別な指板材を使って唯一無二のギターを作りたい!という玄人の方にお勧めですね。
Stewmac
これもギター自作派の間では定番の海外サイトですね。国内でも個人でStewmacの工具などを購入している方をみかけます。特にフレット溝切用のテーブルソー替え刃と、フレット溝切用のテンプレートが有名です。
工具の取り扱いがメインのStewmacですが、指板材の取り扱いも豊富です。
ローズウッド、メイプル、エボニーの他にも、グラナディーロ(Granadillo)、ココボロ(Cocobolo)、パーフェロー(Pao Ferro)、パドゥーク(Padauk)など、数多くの指板材を取り揃えています。
一部の指板材は溝切済みの指板も販売されていて、スケール長に合わせて選ぶことが可能です。
海外からの購入となるため、送料がかなりかかってしまいますが、この選択肢の多さならStewmacを選ぶメリットは十分ありそうです。
本格的なギターづくりを始める際に、工具と一緒に指板材をまとめ買い、なんていう購入の仕方がオススメです。
Rocklite
ROCKLITE LTD ®
最後に紹介するのはUKのRockliteです。ここでは独自開発の指板材2種を取り扱っています。
Rocklite指板の特筆すべき点は、人工的に作られた指板材であるということです。人工指板と言えばGibsonのギターにリッチライトというエボニーの代替指板が使われていたことがありますね。
Rockliteの場合はローズウッドとエボニータイプの指板を取り扱っています。しかも見た目や音は本物と比べても遜色ないように思われます。エボニータイプなんかは、高級なエボニーを使っているみたいでかっこいいですね。
需要過多による資源の減少で、指板材に使われるトーンウッドは年々入手が難しくなってきています。環境への配慮とという観点からもこの指板は素晴らしいと思いますし、工業製品であることから、品質が安定しているというのもメリットです。
まとめ
さて、あなたの使いたい指板は見つかりましたか?
この中で一番初心者向けの指板材はギターワークスの溝切済みフレットです。ネック関連の作業はどれも正確さが求められるため、それぞれの工程で専用工具をそろえる必要が出てきます。すべての専用工具をそろえるとなると出費もかさみますし、何より工具を扱うために練習が必要です。
そういった工程が短縮されると、ギター自作のハードルがぐっと下がりますよね。
値段的には普通に指板材を買うよりも大分高くつきますが、工具代と作業時間を考えれば十分元は取れます。
私が個人的に一番使ってみたいのはRockliteですね。人工指板材というのが未来チックで魅力的です。それにもし作業が失敗しても罪悪感に悩まされることが無くて済みそうです。
どの指板材を自分のギターに使うか、悩んでいるだけでも楽しいですね。またしばらく販売サイトを眺めながらあれこれ妄想を膨らませたいと思います。
では、サヨナラッ!