どうも、NEKRAM0NSEEです。
今回は、私が高校生の時に雑に改造したギターを、もう一度雑に改造した時の話をしようと思います。
メインの内容は、「メイプル指板をエボニーみたいな色にする」という実験についてですね。
早速ですが今回の生贄はこちら。
なんか既にすごいことになってますね。
記憶があいまいですが、これは高校生の時にオークションでジャンク2000円で買ったギターです。元はメイプル指板に、ボディカラーはシルバーでした。
私はメタラーなので、真っ黒なギターが好きです。高校生の時の私はそれに加えて、当時ハマっていたゲーム「Gears of War」のマークも入れたいと考えたようですね。結局ラッカーの黒で全体を塗りつぶして、その上から赤のラッカーを吹いたみたいですね。我ながらものすごく雑です。やすり掛けもサフ吹きも、ネックも外さないで塗装してます。高校生らしい勢いを感じますね。
しかしその後、配線も碌にされずに、このギターは放置されていたわけです。高校生らしい熱の冷め方ですね。
で、今回はこのギターを復活させるとともに、ある実験をすることにしました。それが冒頭にも書いたメイプル指板のヘアカラー染めです。
髪の繊維に色を染み込ませるヘアカラー。密度が高く基本的には塗料のノリが悪いメイプル。普通であれば塗料を塗った後にクリアーコーティングなどをして色が落ちないようにしなければならないメイプルですが、指板にそれをやってしまうと私的には弾きづらいのです。木の感触を残しつつ、色合いだけ変わってくれると非常にうれしい。今回の実験はそんな希望をもとにやっていきます。
まずはラッカーを紙やすりではがします。非常に面倒くさいです。フレットを削らないように注意しながら作業していきます。
一時間くらい磨いてみました。まだ完全には剥がれていないような気もしますが、妥協します。高校生の私はこの指板が嫌でラッカー吹いたんですね。懐かしいなぁ。
さて、ここで今回の実験の主役、ヘアカラーの登場です。これを指板に塗りたくって、指板を黒く染めていきたいと思います。ちなみに今回、近所のドラッグストアで500円くらいのヘアカラーを買いましたが、正直百均に売ってるやつ使った方が安く済んで良いと思います。
一剤と二剤をまぜて、まんべんなく塗りたくります。この後30分くらい置きました。そのあとヘアカラーを綺麗に拭き取ります。
で、その結果がこちら。
思ったよりがっつり染まってますね!ただ、塗料をはがし切れていなかった箇所、フレット近く、インレイの縁など、染まらなかった箇所もちらほら見受けられますね。
エボニーのような色味ではなく、あくまで黒く染めたメイプルっていう感じになっているのも個人的には面白いです。
ちなみにボディの方もあれこれして、弦を張ったのがこちら。
遠目でみると雑さはあまり目立ちませんね。まぁ、指板云々よりも全体的に雑なだけかもしれませんが・・・
ちなみにボディは1ハムにして黒のラッカーを塗り、そこに軽くやすりをかけて下地のサフを少し露出させています。レリック加工みたいな感じですかね。弦はErnieBalのHeavyBottomを張って、ドロップチューニング用にしました。ヘヴィネスとかメタルコア系のギターに仕上げたつもりです。
ともあれ、指板の染色実験自体は成功したように思います。
ただし、この方法はあくまでジャンクギターや安ギターなど、あまり重要でないギターに対して行うべきだと思います。その理由ですが、指板がかなり傷んだように思えるからです。
そもそもラッカー吹いた後にやすり掛けまでして、更にヘアカラーを塗った指板なので、ヘアカラーが悪いとは言えないのですが、最終的に指板のメイプルはかなり傷んでいるように見えました、オイルを塗ってみてもあまり艶が戻りませんでしたしね。
「メイプル指板は気に入らないけど、買いかえるのも大掛かりな改造もしたくない安ギター、ジャンクギター」というかなりニッチなギターにのみ使える改造方法と言えるかもしれません。もし試す際は自己責任でお願いします。
では今日はこの辺で。サヨナラッ!